イントロ&ストーリー

同棲していた恋⼈に振られた陽平(萩原利久)の部屋に、突如姿を現す幽霊の愛助(久保史緒里)。ずっと部屋に住む陽平のことを観察していたという愛助は、「優しいふりして⾯倒な事から逃げているから、恋⼈にも逃げられた」と、いきなり上から⽬線でダメ出しをする。かと思いきや、⽣きている間に恋愛を経験しなかった愛助は、男⼥が“付き合う”ことに興味津々で、陽平に質問攻めの毎⽇。

最初は煙たがり、何とかして愛助を除霊しようとする陽平だが、⼈間の⼥の⼦と変わらない愛助との時間に居⼼地の良さを感じ始める。
一方、陽平に想いを寄せる同僚の果南(小野莉奈)は、陽平の身に起こる異変に気づき始め……?

キャスト

久保史緒⾥愛助役

⽣きている間に恋愛を経験しなかったウブでピュアな幽霊。
ある日突然、陽平の部屋に現われる。

萩原利久陽平役

愛助と共同⽣活を送ることになる平凡なサラリーマン。
恋に不器用な性格ゆえ、同棲していた元カノに振られる。

小野莉奈果南役

陽平に想いを寄せる同僚。

永瀬莉子玲奈役

陽平と同棲をしていた元カノ。

中島ひろ子みさき役

果南の叔⺟でスナックのママで霊媒師。

宇野祥平奥田役

陽平が住むアパートの不動産店主。

スタッフ

高橋名月監督・脚本

1996年兵庫県西宮市生まれ。
高校在学中に執筆した『正しいバスの見分けかた』で第14回伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞短編の部 グランプリを映画祭史上最年少の18歳で受賞。翌年自身でメガホンを取り、中条あやみ主演で映像化。2019年、同作が4年越しにシネマート新宿を中心に大阪、名古屋などで劇場公開。
現在はフリーランスの監督、脚本家として精力的に活動中。ほか監督作にドラマ『メンタル強め美女白川さん』(TX)等

Comment
主演の久保史緒里さんと萩原利久さんに初めてお会いした瞬間「愛助と陽平はこの二人しかいない」と確信しました。お芝居に対してどこまでもストイックな久保さん、そしてどんな要求にも自由自在に応えてくれる萩原さん。だいたい同世代の2人と、お互いの意見や解釈を率直に交わしながら撮影ができたように思います。山本中学さんが作り上げた少し不思議なのにリアルで、それでいてコミカルな世界観の中で、久保さん萩原さんのお二方やそのほかキャスト、スタッフ一同力を尽くし、愛を込めた作品です。ぜひ劇場に足を運んでいただけますと嬉しいです。
穐山茉由脚本

映画監督・脚本家。ファッション業界で会社員として働きながら、映画美学校にて映画制作を学ぶ。修了制作作品『ギャルソンヌ』が第11回 田辺・弁慶映画祭 2017に入選。長編デビュー作『月極オトコトモダチ』が第31回東京国際映画祭に出品され、MOOSIC LAB 2018では長編部門グランプリほか4冠を受賞。2作目のオリジナル長編『シノノメ色の週末』では第31回日本映画批評家大賞 新人監督賞を受賞した。

原作:山本中学
漫画家。2014年に『Dモーニング』の新⼈増刊号に掲載され⼈気No. 1を獲得し、翌年2015年には『モーニング』(講談社)にて連載をスタートした「繋がる個体」で少年コミック界に名を馳せる。2017年にはヤングキング(少年画報社)にて過去をリセットしたい男⼦⾼校⽣の奮闘を描いた「戯けてルネサンス」を連載、2020年には、⽇本⽂芸社のアプリ「マンガTOP」にて「サブスク彼⼥」の連載をスタート。やわらかくハートフルなタッチで、現代的設定とキャラクターを通して今を⽣きる等⾝⼤の「⼈」の恋愛模様を描き、若者を中⼼に共感を集める。
Comment
映画化していただくことになり驚きです。⾃分にとって思い⼊れのある作品のひとつですが、単巻の過去作に客観的にまた会えるというのはとても不思議です。漫画とはまたちがう⽣々しさで観客の⼀⼈として拝⾒できる貴重な機会、体験をさせていただきありがとうございます。
プロデューサー:村田亮 羽和島論
共同プロデューサー:大西良平
制作プロデューサー:三橋亜耶野
撮影:板倉陽子
照明:常谷良男
録音:石寺健一
美術:野々垣聡
スタイリスト:馬場恭子 栗田珠似
ヘアメイク:中山麻美
編集:金田昌吉
音響効果:小林孝輔
助監督:小菅規照
製作担当:森田勝政
キャスティング:あんだ敬一
企画・製作プロダクション:アンリコ
製作協力:アルファコーポレーション
製作幹事・宣伝:S・D・P
配給:パルコ
製作:「左様なら今晩は」製作委員会(S・D・P・TCエンタテインメント・アルファコーポレーション・アンリコ・MinyMixCreati部)
2022年 / カラー / ビスタ / 5.1ch / 98分